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鎌長の分銅

暑い日が続いています。子どもたちは夏休み真っ只中でしょうか。大きなケガなく、新型コロナウイルス感染拡大につながる行動を控えつつ、宿題もきちんと進めて、無事に夏を乗り切っていただきたいと思います。

 

さて、普段は計量機器やリサイクル機器のお話ばかりになっておりますので、今回は原点回帰!

鎌長製衡㈱の「分銅」について取り上げたいと思います。重さを計量する「はかり」の基準となるものです。

「分銅」というと、学生時代に理科の授業の時に見た、使ったアレをイメージされるでしょうか。

ピンセットでそーっと、天びんにのせて…。時々騒いで落として、先生にお叱りを受ける同級生もいましたね。

 

弊社において、分銅の歴史は古く、創業(明治13年[1880年])間もない頃から、「おもりの製作人」の指定を受け、分銅・おもりなどの製造・販売を行ってまいりました。そして明治の終わり頃(明治38~39年)、二代目 鎌田長八郎の手によって、画期的な技術が生み出され、優秀で安い分銅の供給が行えるようになったと記録されております。そしてその後も、技術開発に取り組みながら、現在に至っております。

 

現在の弊社の分銅は、多くの方がイメージされるであろう理科の授業の小さな分銅ではなく、産業用の大型の分銅になります。

「大型分銅」は、鋳鉄製で、クレーンやフォークリフトでの取り扱いに特化した分銅で、500㎏~1tタイプになります。積み重ね時のズレを防止するため、段・溝がついています。また、ワイヤーやフックが掛けやすいような形状にしております。

「枕型分銅」は、主に台はかり、大型はかりの点検などに用いられる分銅です。持ち上げるための握る部分があるため、持ち運びがしやすく、積み重ねも容易です。ステンレス鋼製、鋳鉄製とあり、検査の有効期間はそれぞれ異なります。

また、基準器検査(2級・3級)受検可能で、「JCSS校正証明書」も別途料金で発行可能です。

 

私どもは「はかり」のメーカーで、かつ指定製造業者でありまして、分銅やおもりの製作だけでなく、校正(JCSS分銅・おもり校正)業務も行っております。校正とは、計器類の狂い・精度を標準器と比べて「正す」こと。校正範囲は、1mgから2tまでの範囲であり、温度・湿度・大気圧の環境条件が整った校正室で行われています。

 

弊社の分銅を、長くお使いいただいているお客様もいらっしゃいます。調整やメンテナンスを行えば、長くご使用いただけます。それに対応する技術を継承しております。確かな技術力と長年の経験をもとに、お客様のニーズにお応えできるよう努めております。分銅や校正に関するお問合せはお気軽にどうぞ。

 

◇◆◇◆  用語について  ◆◇◆◇    

・特定製造事業者 …… 経済産業大臣から指定を受けた製造事業者は、その指定となる工場・事業場において、型式承認を受けた特定計量器と、同一の型式に属する計量器を製造した際は、一定の基準に基づく自社検査をすることによって、検定に合格したものと同等とみなされます。つまり、検定が免除され、その計量器に自社で「基準適合証印」を付すことができます。

 

・JCSS …………… Japan Calibration Service System の略称であり、計量法に基づく計量法トレーサビリティ制度を表しています。

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