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分銅

分銅づくりの老舗「鎌長製衡」
―分銅のご購入、校正はおまかせ下さい

鎌長製衡は明治13年創業、日本でも有数の歴史を持つ分銅の老舗メーカーです。
質量の基準となる分銅を、世紀を超えてお届けしてまいりました。

【鎌長製衡】分銅

分銅について

大型分銅

クレーンやフォークリフトでの取り扱いに特化した分銅です。積み重ね時のズレを防止するため、段・溝がついています。
基準器検査(2級、3級)受検可能です(検査有効期間は1年間)。
また、別途料金にてJCSS校正証明書も発行可能です。ご要望に応じ、ロゴマーク付きでの製作も可能です。

大型分銅 MW-2型

両側にワイヤー掛けが可能な形状です。

 

【材質】鋳鉄
【表面仕上】ペイント仕上
【調整孔】プレート、ネジ止め(側面)
【精度】M1級…2級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間1年)付、2級実用基準分銅
    M2級… 3級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間1年)付、3級実用基準分銅

【鎌長製衡】大型分銅 MW-2型
【鎌長製衡】大型分銅 MW-2型 図面
表記  500kg    1t  
A 1,340 1,340
B 500 500
C1 170 240
C2 800 660
H 190 300
h1 67 120
h2 140 200
(単位mm)

 

大型分銅 MW-7型

中央部にフック掛けが可能な形状です。
【材質】鋳鉄
【表面仕上】ペイント仕上
【調整孔】ネジ象眼
【精度】M1級…2級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間1年)付、2級実用基準分銅
    M2級… 3級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間1年)付、3級実用基準分銅

【鎌長製衡】大型分銅 MW-7型
【鎌長製衡】大型分銅 MW-7型 図面
表記  500kg    1t  
A 800 800
B 550 550
C1 600 600
H 250 419
h1 70 70
h2 155 324
(単位mm)

 

枕型分銅

主に台はかり、大型はかりの点検などに用いられる分銅です。持ち運びしやすいよう、把手付きで積み重ねも容易です。
基準器検査(2級、3級)受検可能です(検査有効期間は ステンレス鋼製5年間/鋳鉄製1年間)。
別途料金にてJCSS校正証明書も発行可能です。ご要望に応じ、ロゴマーク等の彫刻も可能です(5kg以上のものに限る)。

ステンレス鋼製枕型分銅

【材質】SCS13
【表面仕上】鏡面仕上(バフ#400、#200選択可)
【調整孔】ネジ象眼
【精度】M1級…2級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間5年)付、2級実用基準分銅
    M2級… 3級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間5年)付、3級実用基準分銅

【鎌長製衡】ステンレス鋼製枕型分銅
【鎌長製衡】ステンレス鋼製枕型分銅 図面
表記 500g 1kg 2kg 5kg 10kg 20kg
A 59 72 93 123 151 200
B 63 75 97 129 160 210
C 37 49 59 84 99 132
D 40 52 64 89 108 140
H 37 49 59 80 105 121
h1 17 22 32 41 55 66
(単位mm)

 

鋳鉄製枕型分銅

【材質】鋳鉄
【表面仕上】焼付塗装仕上
【調整孔】ネジ象眼
【精度】M1級…2級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間1年)付、2級実用基準分銅
    M2級… 3級基準分銅 基準器検査成績書(有効期間1年)付、3級実用基準分銅

【鎌長製衡】鋳鉄製枕型分銅
【鎌長製衡】鋳鉄製枕型分銅 図面
表記 500g 1kg 2kg 5kg 10kg 20kg
A 58 74 92 140 151 200
B 63 80 98 144 165 215
C 37 40 56 88 102 128
D 40 52 70 94 114 139
H 36 59 60 80 111 140
h1 23 28 39 42 68 85
(単位mm)

テストチェーン

コンベヤスケールの積算値の誤差の試験に用いられます。回転おもりが鎖状に連結されており、所定の単位長さ当たりの質量を持ちます。

【鎌長製衡】テストチェーン
【鎌長製衡】テストチェーン 図面

【材質】ローラー部=鋳鉄、アルミ
    プレート部=SS
【表面仕上】焼付塗装仕上
【ローラー間ピッチ】規格寸法(100mm、200mm、250mm)
【1m当たり質量】コンベアスケールのひょう量より算出いたします
【全長】コンベアスケール働長の2.5倍以上

 

※特注品の制作もいたします。

分銅関連情報

分銅の選定方法

【鎌長製衡】分銅の選定方法

分銅を導入する際には、

 

1.質量

2.等級

3.材質

 

を選定する必要があります。

 

ここでは、
【台はかり(ひょう量600kg/目量200g)】
の日常点検や定期点検に分銅を用いるケースを仮想して、各項目の選定方法をご説明いたします。

1.質量の選定

まず、使用用途に応じて必要な分銅の質量を決めます。

 

【日常点検の場合】
普段計量している製品の重さ分の分銅をはかりに載せます。
(例)製品の重さ15kg
15kg分(10kg分銅を1個と5kg分銅を1個)の分銅

 

【定期点検の場合】
ひょう量分の分銅をはかりに載せます。
600kg分(20kg分銅を30個)の分銅

 

1.繰り返し性の確認
ひょう量の1/2以上の分銅をはかりの中心に3回繰り返し載せます。
300kg分(20kg分銅を15個)の分銅

 

2.偏置誤差の確認
ひょう量の1/3以上の分銅をはかりの四隅に載せます。
200kg分(20kg分銅を10個)の分銅

 

3.正確さ(直線性)の確認
ひょう量を4等分~6等分した各点において分銅をはかりに載せます。(何等分するかは使用する分銅の種類ができるだけ少なくなるようにします)
ひょう量600kgを6等分した場合
100kg(20kg分銅を5個)・200kg(20kg分銅を10個)・300kg(20kg分銅を15個)・400kg(20kg分銅を20個)・500kg(20kg分銅を25個)・600kg(20kg分銅を30個)分の分銅

2.等級(精度)の選定

分銅には、OIML規格で定められた最大許容誤差(最大許容誤差表を表示)があります。
このフェーズでは、①で選定した「必要な分銅の質量」の最大許容誤差を考慮し、等級を選定します。

 

①で確認したところ、必要な分銅の質量は最大で<20kg分銅×30個>でした。

 

20kg分銅の1個あたりの最大許容誤差は、
3級(M2)の場合3g
2級(M1)の場合1g

 

つまり30個分の最大許容誤差は、
3級(M2)の場合3g×30個=90g
2級(M1)の場合1g×30個=30g
となります。

 

分銅の最大許容誤差が、はかりの目量の1/3以内に収まるようにします。
(分銅の最大許容誤差がはかりの目量の1/3以内であれば四捨五入しても目量に影響しないため)
目量200gの1/3は66.66gですので、使用する分銅の等級は2級(M2)となります。

最大許容誤差表

    F1     F2   M1 M2
2000kg 10,000 30,000 100,000 300,000
1000kg 5,000 16,000 50,000 160,000
500kg 2,500 8,000 25,000 80,000
200kg 1,000 3,000 10,000 30,000
100kg 500 1,600 5,000 16,000
50kg 250 800 2,500 8,000
20kg 100 300 1,000 3,000
10kg 50 160 500 1,600
5kg 25 80 250 800
2kg 10 30 100 300
1kg 5 16 50 160
500g 2.5 8 25 80
200g 1 3 10 30
100g 0.5 1.6 5 16
50g 0.3 1 3 10
20g 0.25 0.8 2.5 8
10g 0.2 0.6 2 6
5g 0.16 0.5 1.6 5
2g 0.12 0.4 1.2 4
1g 0.1 0.3 1 3
500mg 0.08 0.25 0.8 3
200mg 0.06 0.2 0.6 2
100mg 0.05 0.16 0.5 2
50mg 0.04 0.12 0.4  
20mg 0.03 0.1 0.3  
10mg 0.025 0.08 0.25  
5mg 0.02 0.06 0.2  
2mg 0.02 0.06 0.2  
1mg 0.02 0.06 0.2  
(単位mg)

 

3.材質の選定

質量変化の安定性やコストを考慮して材質を決めます。

 

【ステンレス製】
メッキなどの表面処理が無いため、質量の変化が少なく耐食性に優れています。
【鋳鉄製】
塗装が剥がれ易く磁気もおび易いため、質量の変化が多いですが比較的低コストです。

分銅の校正周期

分銅は、使用する過程で少なからず質量変化が起きております。変化の割合は、使用頻度・取扱い・材質・管理場所(環境)などによって異なります。
下記にて基準分銅とJCSS分銅の校正周期についてご説明します。

【鎌長製衡】分銅の校正周期

基準器の校正周期

基準器の校正周期は、計量法によって定められています(精度等級では特級(F1クラス)のみ年数規定あり)。精度等級が1級以下の場合、受検分銅の材質によって年数が異なります。

 

【特級(F1クラス)】

3年

 

【1級(F2クラス)以下】
鋳鉄以外(ステンレス、真鍮など):5年
鋳鉄:1年

JCSS分銅の校正周期

基準器と違い校正周期は強制されていません。分銅の所有者が校正周期を設定・管理します。

 

鋳鉄以外(ステンレス、真鍮など):3年を推奨
鋳鉄:1年を推奨

鎌長製衡の分銅づくりの歴史

【鎌長製衡】鎌長製衡の分銅づくりの歴史

時は文明開化の明治13年。鎌長製衡の分銅づくりの歴史は、創業者の鎌田長八郎(初代)が香川県で鋳物づくりを始めた瞬間から幕を開けました。間もなくして「おもり製作人」の指定を受け、分銅・おもりなどの製造・販売を開始。開始当時より確かな技術は評価いただいておりましたが、その裏では現在でははかりしれないほどの労力と慎重な作業を必要としたと言われております。
その後、明治後半には2代目鎌田長八郎が事業を継承。2代目の手によって画期的な技術が生み出され、優秀で安い分銅の供給が行えるようになりました。

 

その技術開発にあたっては、2つの大きな特長があります。

 

1つ目は、「中子(なかご)」の利用です。
分銅づくりでは、重量調節が最大のポイントとなります。そこで2代目鎌田長八郎が開発したのが【分銅の鋳型を空洞にして砂を入れ、鋳型が完成した後にその砂を出す。その後、空洞に鉛を少しずつ入れる】という方法でした。これにより、鋳型の重量調節を正確にしかも早く合わせることが可能になり、大幅な作業時間の短縮、生産能率の向上が可能となりました。

 

2つ目は、「白銑(はくせん)」の利用です。
当時、白銑は非常に硬くて脆く、加工しにくいことから用途が限定されており、既存の原材料(新銑鉄)に比べると約3分の1と大変安価でした。2代目鎌田長八郎はそこに着目し、分銅を白銑を加工してつくることによって、大幅なコストカットを実現しました。

 

この2つの技術開発をきっかけに国内外から多くのお客様にご注文をいただくようになりました。そこから「鎌田のおもりは安くてしかも品質が良い」という評判が広がり、事業基盤が固まっていきました。

 

鎌長製衡の分銅は、たとえ傷やへこみが入ったとしても、メンテナンス・調整をすることでその後も長くお使いいただけます。それは、発想を転換して技術開発に取り組んだ先人の努力があったからこその賜物です。有り難いことに何十年にもわたり当社の分銅を大切にお使いいただいているお客様が多くおられます。修理が必要になったときにもお客様に安心して修理・調整をご依頼いただけるよう、鎌長製衡ではこれからも絶えることなくその技術を繋いでまいります。

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