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載せる、積む、吊り下げる ~分銅 第2弾~

さて今回は、分銅についての第2弾です。しばし、お付き合いくださいませ。

私ども「はかり」のメーカーで、かつ指定製造業者でありまして、分銅やおもりの製作だけでなく、校正(JCSS分銅・おもり校正)を行っております。校正とは、計器類の狂い・精度を標準器と比べて「正す」ことです。校正範囲は、1mgから2tまでの範囲であり、温度・湿度・大気圧の環境条件が整った校正室で行われます。

 

弊社で製作している分銅で特徴的なのは、「枕型分銅」・「大型分銅」があります。

基準器検査(2級・3級)受検可能で、JCSS校正証明書も別途料金で発行可能となっています。

枕型分銅は、ステンレス鋼製、鋳鉄製とあり、検査の有効期間はそれぞれ異なります。持ち上げるための握る部分があるため、持ち運びがしやすく、積み重ねも容易です。

また、大型分銅は、両端にワイヤー掛けが可能で、クレーンやフォークリフトでの取り扱いがしやすい形状となっています。

 

このような、載せる・積む分銅だけでなく、吊り下げる「増おもり型」もあります。

増おもりは「分銅載架装置」に使用されて、ホッパースケールのサイドに設置されています。

分銅載架装置には、1個25kgの校正用増おもりが、秤量分バランス良く計量ホッパーに載架されるように取り付けられています。点検及び検査時以外は、分銅受け台に分銅が保持されます。自動運転中は分銅載架装置が操作できないように、インターロックを備えています。

ホッパースケールの校正を行うには、20kgもある枕型分銅を、何度も何度も、人の手によって積み降ろしをしなければなりません。そこで、分銅載架装置を搭載することにより、エアーシリンダ―(昇降シリンダー)で分銅を載せ降ろしできるため、労力の軽減と作業時間の短縮を図れます。分銅載架装置は、既設の計量器に取り付けることも可能です。

 

ちなみに、上で紹介した増おもりに、国家標準にトレーサブルである、「JCSS校正証明書」を付与することも可能です。当社のJCSSはかり校正サービスは、MRA(国際相互承認)に署名しており、国際的に通用する証明書と認められています。より高いレベルの品質システムの構築に最適です。

 

◇◆◇◆  用語について  ◆◇◆◇    

・特定製造事業者 …… 経済産業大臣から指定を受けた製造事業者は、その指定となる工場・事業場において、型式承認を受けた特定計量器と、同一の型式に属する計量器を製造した際は、一定の基準に基づく自社検査をすることによって、検定に合格したものと同等とみなされます。つまり、検定が免除され、その計量器に自社で「基準適合証印」を付すことができます。

 

・JCSS …………… Japan Calibration Service System の略称であり、計量法に基づく計量法トレーサビリティ制度を表しています。

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