フレコンパッカースケールとは、フレキシブルコンテナバッグ(以下フレコンバッグ)に粉粒体を所定量充填するための計量機です。フレコンパッカースケールを導入することで、工場内の充填作業の合理化・省力化を図れるとともに高精度の充填作業が可能です。
フレコンパッカースケールとは
フレコンパッカースケールの構造
充填シュート昇降装置の有無や、クランプ方式、吊り下げフックの種類などご要望に応じて製作でき、搬送コンベヤとの連結など包装出荷ラインの自動化にも対応可能です。
フレコンバッグとは…
粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するための袋状の包材。 輸送・保管の効率化、低コスト化から幅広く利用されています。 500kg・1tタイプの袋で重量物を充填できる容積・強度のものが主流です。
形状は角型や円筒型、使い捨てのものと繰り返し使用できるものがあります。
パレットと呼ばれる輸送・物流用に使う「すのこ」状の台板の上に載せて使用されることが多いです。
フレコンパッカースケール導入のメリット!
作業効率アップ
わずらわしい手作業から解放します
計量・袋詰めのスピードが上がり生産数が格段にアップします。
コスト低減
ムダを削減し、コストパフォーマンスアップ
機械化により人件費を大幅に削減します。計量誤差による原料のムダを減らせます。
品質向上
製品の品質が安定します
原料の過不足が無くなり一定品質を保てます。 異物混入のリスクも低減します。人的要因(作業者の熟練度やその日の体調など)による品質のバラツキがなくなります。
安全面・衛生面の改善
安全かつ衛生的に作業できます
フレコンバッグを安全な場所でセットできるため、夜間作業や危険エリアでも安全に作業することが可能です。また、粉塵を減らすことができ作業環境を清潔な状態に保てます。
フレコンパッカースケールの使い方
フレコンパッカースケールの基本的な動作は次の通りです。
① 空袋を搬入
② 袋を装着
③ 袋を膨らませる
④ 計量充填
⑤ 袋を取り外す
⑥ 実袋搬出
フレコンパッカースケールの種類
フレコンパッカースケールはグロス計量方式とネット計量方式に大別されます。
グロス計量方式(FB-W型)
はかりにフレコンバッグを装着後、袋・パレットなどの風袋量をキャンセルし、風袋量込みで計量するタイプです。
ネット計量方式(FB-A型)
ホッパースケールで所定量を計量した後でフレコンバッグに充填するタイプです。
グロス計量方式とネット計量方式の比較
計量方式 | グロス計量方式(FB-W型) | ネット計量方式(FB-A型) |
---|---|---|
能力 | 〇 普通 | ◎ 高い |
価格 | 〇 普通 | △ 高価 |
設置寸法 | 〇 普通 | △ 全高が高くなる |
被計量物 | ◎ 原料に応じて製作可能 | △ 付着性の高い原料は困難 |
より安心・快適にフレコンパッカースケールをご利用いただくために
鎌長製衡では、フレコンパッカースケールを安心・快適にご利用いただくために様々な付属装置や対策部品をご用意しています。
パレットマガジン
フレコンパッカースケールに装着することでパレット供給が自動化され、フレコンバッグでの出荷作業の省力化に貢献します。既設のフレコンパッカースケールに合わせた設計製作も可能です。
搬送コンベヤ
フレコンパッカースケールで充填後、搬送コンベヤにてバッグを自動的に運搬することで重量物搬送に伴う労力を軽減できます。充填ラインのFA化にも対応可能です。
昇降装置、タッピング機構、バッグ膨らまし装置
フレコンバッグの装着や搬出の作業性が向上する昇降装置、粉体に衝撃を与えることで充填率を高めるタッピング機構、内袋を膨らませることで均一に充填できるバッグ膨らまし装置など様々なオプションを付加することができます。
脱気充填装置(バキュームコンパクター)
発塵防止! 充填率アップ!
供給装置に脱気充填装置(バキュームコンパクター)を組み込むことで粉を締め、粉塵の飛散を抑えたクリーン充填が可能になります。
主な適用原料:カーボンブラック、シリカ、水酸化マグネシウム等
フレコンパッカースケールを用いた自動化・省力化システム
鎌長製衡では、昨今の人手不足時代に対応したオーダーメイドの自動化システム製品のご提案をしています。
フレコンパッカースケールを用いて製造ラインを自動化することにより、作業効率の向上だけでなく、コスト削減・品質向上・衛生環境の改善など数多くのメリットがあります。
お客様一人一人のニーズに合わせた製品のご提案が可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
フレコンパッカースケール導入事例
フレコンラウンドパッカー
ラウンド式のフレコンパッカースケールです。
袋の供給、計量、充填、搬出を連続で行い高能力を発揮します。
ネット計量方式を基本としておりますが、ご相談に応じてグロス計量方式も製作可能です。
人力による一袋一袋の処理はでなく、機械による連続作業が可能なため人件費を削減できます。
また、バッグの装着は安全な場所で行うことができるため、夜間や危険エリアでの作業に導入することで安全性の確保に貢献します。(焼却灰・ダイオキシンなどの実績あり)
①シャトルユニット
ローラーコンベヤによりスムーズに移動します。
また、ワンタッチクランプ付ですので、袋の装着を容易に行うことができます。
②リフト装置(袋取付)
自動的に動いてきた空のシャトルユニットは定位置で下降します。
ここで袋を取り付けた後、ユニットが上昇します。
③空バッグ移動
袋を取り付けたユニットは、コンベヤによって計量充填部へスムーズに移動します。
④計量充填
ホッパースケールで計量したものを、バッグへ充填します。
⑤テーブルリフター
バッグ充填時に、リフターを上下させて高さを調節できるため、最適な充填作業が可能です。
また、充填が終わったバッグはリフレクターで下降させ、実袋搬送コンベヤへ移動させます。
⑥ターン装置(四隅)
ターン装置を隅に設置。エアーシリンダー駆動により、シャトルを90°方向転換させます。
旋回式フレコンパッカースケール
旋回式のフレコンラウンドパッカーです。
袋装着部と充填部を分離することにより、充填能力が更に向上します。
また、グロス計量方式を採用することで、充填能力はそのままに機器高さを抑えられます。
あわせて充填シュートを袋装着部-充填部間で旋回運動させることにより、設置場所の省スペース化が可能です。
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